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糖尿病などの生活習慣病が重症化すると、合併症が引き起こされたり、長期にわたる治療が必要になるリスクがあります。もしそうなったら、健康被害に苦しむだけでなく、治療費の負担も重くなります。
早期の段階から治療したり、生活習慣病を改善することで、負担の軽減が期待できます。
出典 厚生労働省「平成25年度国民医療費の概況」
65歳以上の医療費のうち、生活習慣病や骨・関節に関する深刻な疾病の割合が約48%を占めます。初期の段階から通院や投薬などで治療を行えば、重症化を防げるかもしれません。
糖尿病は現代日本の国民病ともいえる病気です。
いまや2,050万人以上、つまり日本人の5人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍*1です。
*1 出典 厚生労働省「平成24年 国民健康・栄養調査」
糖尿病により、がんになる総リスクは20~30%増加し、特に、肝臓、膵臓、子宮内膜、大腸、直腸、乳房、膀胱などのがんのリスクが上昇すると考えらえています。
*2 出典 「同友会メディカルニュース 2013年4月号」
重症化すると、健康が蝕まれるだけでなく、治療費の負担も大きくなります。
糖尿病の場合、早期治療で食事療法や運動療法をした場合は平均年間32,040円ですが、重症化するとさらに経口血糖降下薬やインスリン治療も必要になり、費用も早期治療時の約4倍、年間で120,204円にもなる例もあります。
*3 出典 糖尿病ネットワーク 「糖尿病になったらいくらかかる?2016年4月薬価・診療報酬改定後の試算」をもとに試算
出典 山本 逸雄ほか Osteoporosis Jpn 7(1) 10, 1999
50歳以上の女性の3人に1人が骨粗しょう症で苦しんでいるといわれています。
骨粗しょう症は、骨の強度が低くなって、軽い衝撃でも骨折をしやすくなる病気です。骨粗しょう症自体の自覚症状は、ほとんどありませんが、骨折のほか、背骨の変形や腰痛などの、放置をすると寝たきりの原因になることもあります。
出典 厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成25年)
要介護、要支援の原因の上位に、重症化予防疾病*4に関連する疾病が多数該当しているといわれています。例えば、65歳以上の要介護者の介護が必要となった主な原因の約45%が重症化予防疾病*4に関連する疾病です。
これらの疾病に対して、継続的な治療を行うことが、介護状態の悪化を防ぐことにも繋がります。
*4 重症化予防疾病とは、以下の疾病のことをいいます。
ガン、上皮内ガン、糖尿病、急性心筋梗塞、脳血管疾患、肝硬変、慢性腎不全、骨粗しょう症、関節リウマチ
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監修:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
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