健康を、毎日、おいしく、安価に提供。人生100年時代を迎えるにあたって、ネスレ日本・高岡浩三CEOが考えるイノベーション。

#お金 #インタビュー #健康 #仕事 #人生100年

ネスレは、「ネスカフェ」や「キットカット」で知られる世界有数の食品メーカーである。その一方で、創業者のアンリ・ネスレが乳児死亡率の低下を目指して乳児用乳製品を開発したことからわかるように、健康的な食品で生活向上を目指してきた企業でもある。アクサ生命とネスレ日本が「健康寿命延伸」と「健康経営」に関するパートナーシップを締結したことには、このような背景がある。昨年から「ネスレ ウェルネス アンバサダー」というサービスで健康寿命の課題解決に挑むネスレ日本の高岡浩三代表取締役社長兼CEOは、人生100年時代の到来をどのように考えているのだろうか?

人生の折り返し地点で、健康寿命について考えた

──人生100年の時代と言われますが、誰も経験したことのない領域なので、健康やお金など、不安を感じている人も多いと思います。

これは私の著者にも書いている話ですが、祖父と父が42歳で亡くなったので、自分の人生も42歳までだろうと思っていました。日本の企業だと42歳では大きな仕事は任されないと考えて外資系のネスレ日本に入社したわけですが、実際に42歳になってみると、「キットカット」の受験生応援キャンペーンなど、納得できる仕事ができたという実感がありました。

──42歳以降は、何を目的に生きてこられたのでしょう?

42歳になってからは、人生の折り返し地点を過ぎたなという感慨を持ちました。折り返し地点から将来を見据えた時に、幸いにもネスレには優れた年金システムがあるので、経済的な不安は小さい。ただし、経済的に不安がなくても寝たきりになってしまったら仕方がない。そこで42歳を過ぎてからは、健康寿命について考えるようになりました。長生きをするのなら元気に暮らしたい、と考えるようになったのです。

── そうした想いが、無料の食事分析や検査に基づいて、一人ひとりに応じた健康習慣を提供する「ネスレ ウェルネス アンバサダー」につながったということでしょうか。

はい。できるだけ健康でいるにはどうしたらいいのかを自分なりに考えました。私は、顧客が気づいていない問題を発見することや、顧客が無理だと諦めてしまった問題を解決することが「イノベーション」だと考えています。健康に関して言えば、身体の状態を把握して足りない栄養素を補うことが重要ですが、たとえばアンチエイジングのクリニックを受診するには高額の費用がかかります。その人にとって本当に必要な栄養素を、毎日おいしく、しかも安価に提供するにはどうしたらいいかを考えて生まれたのが、「ネスレ ウェルネス アンバサダー」なのです。

── 高岡さんの個人的な想いが、ネスレ日本の業務につながっているところが非常に興味深いと思います。

私見ですが、イノベーションというものはほとんどの場合、個人が生み出すのではないでしょうか。ソニーのウォークマンにしても、当時の名誉会長だった井深大さんのリクエストで生まれたと聞いていますし、アップルのスティーブ・ジョブズも自分が必要としていたからああいうものを作ったのだと思います。顧客が自分でも気づかない問題を解決することがイノベーションで、私もどこまで健康で長生きできるかという問題を解決することを自分でやってみたいと考えたのです。

── ネスレ日本はスイスに本社がある外資系企業ですが、「キットカット」の受験生応援キャンペーンにしろ「ネスレ ウェルネス アンバサダー」にしろ、日本から発信している点が目を惹きます。

先ほど申し上げたように、イノベーションとは問題を解決することです。たとえばスティーブ・ジョブズであれば、日本人でもアメリカ人でもヨーロッパ人でも同じように、だれもが抱えていた問題を解決することでイノベーションを実現しました。一方、私たちが手がけているのは食なので、それぞれの国に食文化というものがあり、グローバルな消費者というものは考えにくい。したがって、食品会社のイノベーションがそれぞれの国のマーケットから生まれるのは当然のことだと考えています。

健康で、しっかりしたキャリアを積めば、80歳でも働ける

──人生100年という時代になると、70歳、80歳になっても働くという選択肢が一般的になるかもしれません。そのような時代を迎えるにあたって、20歳代、30歳代のビジネスパーソンに働き方のアドバイスはあるでしょうか?

私は、仕事をクリエイティブワークとアドミにわけています。クリエイティブワークとは考えることで、アドミとはルーティンの仕事です。これからの時代、クリエイティブワークは人間にしかできないけれど、アドミはAIに取って代わられるでしょう。だから、できるだけ考える時間を増やして、アドミの作業を減らすことが大事だと思っています。クリエイティブワークを一所懸命にやってキャリアを積めば、頭さえ健康であれば70歳でも80歳でも働くことができます。一方で、アドミしかやっていない人は、いまの60歳とか65歳の定年を迎える前に仕事がなくなってしまうかもしれません。

──最後の質問になりますが、高岡さんは100歳まで生きたいと思われますか?

健康で頭がしっかりしているのであれば、100歳まで生きるのも悪くないと思います。ただし、どんなに健康であっても経済的な不安がついてまわるという事態も考えられます。「ゴー・トゥ・スリープ」と言いますが、スイスでは本当に困った場合には安楽死を選ぶ権利が認められています。長寿になることは素晴らしいことですが、長く生きることが必ずしも幸せではないケースもあります。これは日本だけではなく人類の課題なので、考えていく必要があると思います。

高岡浩三
ネスレ日本代表取締役社長兼CEO。83年神戸大学経営学部卒業後、ネスレ日本に入社。ネスレコンフェクショナリー マーケティング本部長として「キットカット受験生応援キャンペーン」を成功させる。現在では、「ネスレ ウェルネス アンバサダー」などの新しいビジネスモデルを構築し、健康寿命の課題に取り組んでいる。



高岡CEOが若きビジネスパーソンに薦めるこの1冊

私は学生時代にテニスのコーチをやっていました。当時、ある方の紹介で経済評論家の竹村健一さんにレッスンをすることになったのです。竹村さんはコートを3面もとって、初心者向けの球出しの練習ではなく、いきなりラリーをしてくれとおっしゃいました。竹村さんはテニスもピアノも独学でマスターされた方ですが、上達する近道をご存じなんだと感心した記憶があります。以来、竹村さんの考え方に大いに影響されまして、特に『全員一致ならやめてしまえ—コペルニクス的発想転換』(註:現在は絶版)という著書は、「全員が賛成するようなものは成功しない。人と同じことはしない、これまでの常識やルールを変えなければイノベーションは生まれない。」という、いまの私の考えにつながっています。

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