医療保険と生命保険の違いとは?
保障内容、目的、給付金に分けて解説
保障内容、目的、給付金に分けて解説
公開日:2024/06/03


一口に保険といっても、保障内容や目的によって加入すべき商品は異なります。ここでは、医療保険と生命保険の違いについて、保障内容、目的、給付金に分けて解説します。
これから医療保険・生命保険への加入を検討している人は、一度確認してみましょう。
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医療保険と生命保険の役割と必要性
医療保険と生命保険は、リスクに備える点では変わりませんが、役割が異なります。医療保険は病気やケガをしたときの医療費をカバーする保険であるのに対し、生命保険は死亡または高度障害になったときに家族の生活を支える保険です。
医療保険
医療保険は、入院や手術など所 定の条件に該当したときに給付金を受け取れる保険です。商品によっては、公的医療保険制度でカバーできない先進医療や通院費などの費用負担も軽減できます。公的医療保険では標準治療の自己負担割合は3割(年齢や所得によっては1〜2割)になりますが、先進医療は全額自己負担です。
通院費はやむをえない場合を除いて公的医療保険では保障が受けられないので、民間の医療保険である程度カバーしておく必要があるでしょう。
生命保険
生命保険(死亡保険)は、被保険者が亡くなったときや所定の高度障害状態に該当したときに、家族を支えるための保険です。
共働きで子どもがいない夫婦は一般的に生命保険の必要性は高くないものの、子どもがいる場合は加入を検討するとよいでしょう。
参考:No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金|国税庁
医療保険と生命保険の違い
医療保険と生命保険の違いは3つあります。ここでは3つの違いについて、順番に解説します。
項目 | 医療保険 | 生命保険 |
保障内容 | ケガや病気に対する保障 | 死亡や高度障害に対する保障 |
目的 | ケガや病気による経済的な負担の緩和 | 主に家族の生活を支えるため |
給付金の受け取り | 原則、本人(被保険者) | 原則、被保険者の家族 |
※実際の保障期間や給付金の受け取り人は保険会社や商品によって異なります。
保障内容の違い
医療保険と生命保険が異なる点の1つ目は、保障内容です。
■医療保険
医療保険は、ケガをしたときや病気になったときの治療に関わる費用を保障します。標準治療では公的医療保険制度により医療費負担が軽減されますが、保険適用外の先進治療や差額ベッド代などは自己負担です。
医療保険に加入すれば商品によっては先進医療にかかる費用が給付されるほか、保険会社のプランによりますが入院給付金が1日目から受け取れます。
■生命保険
生命保険は、被保険者が死亡したときや高度障害になったときに、死亡した場合は受取人、高度障害になった場合は被保険者本人が保険金を受け取ることで、家族を支える保険です。例えば夫と専業主婦の妻、子 ども1人の3人家族で夫が亡くなった場合や、重い障害により仕事ができなくなってしまった場合、妻が一生懸命働いても生活していくのが精一杯になってしまうかもしれません。
生命保険に加入すれば、子どもの進学に必要な費用の一部を保険金で賄うことができます。子どもがいて収入が十分でない家庭は、子どもが大学を卒業するまでの間だけでも加入を検討してみるといいでしょう。
目的の違い
医療保険と生命保険が異なる点の2つ目は、目的です。
■医療保険
医療保険は、ケガや病気による経済的な負担の緩和を目的としています。1〜2週間以内の入院にかかる自己負担額は平均16万4,000円といわれており、ここから通院費などが加算されることを考えると合計で25〜30万円程度です。
ただし、先進医療を利用する場合は公的保険の適用外であるため、施術内容によっては数百万円程度の医療費がかかる場合もあります。厚生労働省の「令和5年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」によると、陽子線治療は平均約266万円の自己負担がかかっています。
自分の資産で賄えない場合は、保険料を毎月払ってリスクに備えたほうがいいでしょう。
参考:厚生労働省 「令和5年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」
■生命保険
生命保険は、被保険者が死亡または高度障害になったときに、家族の生活を支えられる保険です。共働きであれば、夫婦どちらかが亡くなっても収入はゼロにはなりませんが、夫婦どちらかのみの収入で家族が生活している場合は、生命保険がないと生活できない可能性もあります。
給付金の受け取り
医療保険と生命保険が異なる点の3つ目は、給付金や保険金を受け取る人です。
■医療保険
医療保険は、原則として被保険者が給付金を受け取ります。例外として、本人が給付金の請求ができない特別な事情がある場合、指定代理請求人が受け取れます。
指定代理請求人の範囲は保険会社によって異なりますが、配偶者または3親等内の親族に限られることが多いです。
■生命保険
生命保険は、原則として被保険者の家族が受け取ります。受取人に指定できる範囲は、一般的には配偶者と2親等以内の血族に限られますが、事実婚・内縁関係のパートナーなどを指定できる場合もあります。
医療保険と生命保険のどちらも加入するメリット


医療保険と生命保険のどちらも加入することで、病気やケガだけでなく高度障害や死亡など、幅広いリスクに備えられます。
子育て中の家族の場合、生命保険に加入しないまま生活を支える人が亡くなってしまうと、子どもが大学に進学できなくなるなど、子どもの進路にも大きく影響するでしょう。
とはいえ生命保険だけでは病気やケガに対する保障がほとんどないので、医療保険に加入することで医療費の負担にも備えられます。
医療保険、生命保険ともに、もしものときに家族の生活を支える保険として、加入しておいたほうがいいでしょう。
医療保険と生命保険の加入目的をそれぞれ明確にしよう
医療保険と生命保険は、それぞれ保障の目的や保障内容が異なります。保険に加入する目的をそれぞれ明確にしたうえで、検討しましょう。
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■記事の監修者


名前:石野恆正(いしのつねまさ)
保有資格:トータル・ライフ・コンサルタント
生命保険会社の 営業として、多くの家庭のライフプランの作成や保険の見直しサポート、新規提案などを経験。現在は独立し、生命保険、医療保険、社会保障制度を始めとする豊富な知識に加え、自身の資産運用の経験を活かしながら、金融関連記事の執筆や監修などを行っている。
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