医療保険は「掛け捨て型」と「貯蓄型」どっちを選ぶべき?
違い・比較・向いている人を徹底解説!
公開日:2026/06/17


将来の病気やケガに備えて、医療保険への加入を検討している人は多いのではないでしょうか。その際に悩みがちなのが、「掛け捨て型」と「貯蓄型」どちらを選ぶべきかという点です。
本記事では、医療保険の掛け捨て型と貯蓄型の特徴を解説し、それぞれに向いている人のタイプを紹介します。自分に合った医療保険を選びたい人は、ぜひ参考にしてください。
医療保険「掛け捨て型」と「貯蓄型」の違いとは?
医療保険は「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2つに分かれます。以下の表でかんたんに違いを確認しておきましょう。
| 掛け捨て型 | 貯蓄型 |
保険料 | 比較的割安 | 比較的割高 |
特徴 | リターンがなし もしくはかなり少額 | ・解約時に支払われる「解約払いもどし金」 ・契約から一定期間経過した際に支払われる「お祝い金」 ・一定年齢になると、払い込んだ保険料が戻る「還付給付金」 など、契約内容に応じてリターンがある |
保障期間 | 終身もしくは定期 | |
向いている人 | ・保険料を抑えたい人 ・機会があれば保険の見直しを考えたい人 | ・保険料を払い続けられる余裕がある人 ・保険の見直しをそれほど考えていない人 |
次章以降で、掛け捨て型と貯蓄型の特徴をさらに詳しくご紹介します。
掛け捨て型医療保険とは?特徴と仕組み
掛け捨て型医療保険の特徴と仕組みを確認しましょう。
掛け捨て型の基本概要
掛け捨て型医療保険は解約時に解約払いもどし金がごくわずか、もしくは全くない保険です。保険料は貯蓄型と比較すると低めに設定されています。少ない保険料で保障がほしい人に向いている医療保険といえるでしょう。
なお、掛け捨て型医療保険には、保障が一生涯続く「終身型」と、保障期間が「10年」や「70歳まで」など限定される「定期型」があります。
終身型 vs 定期型:違いと比較ポイント
掛け捨て型医療保険の「終身型」と「定期型」の違いをご紹介します。
(1)終身型
保障期間が一生涯続くタイプの医療保険です。病気やケガによる入院や手術が総合的に一生涯保障されます。加入時の保険料が続くため、途中で保険料が上がらない安心感があります。保険料払込期間は、保障を受ける限り保険料の支払いが続く「終身払い」に加えて、10年間や20年間など一定期間、もしくは60歳・65歳・70歳など一定年齢までに保険料の支払いを終える「短期払い」という方法もあります。
(2)定期型
定期型は一定の保障期間、保障が続く医療保険です。保障期間中に病気やケガで入院や手術をすると給付金を受け取れますが、保障期間が終了した後に入院や手術をしても給付金は支払われません。
定期型医療保険の中には、1年更新・10年更新など、更新型の医療保険があります。この場合、契約者が何も手続きをしなければ、更新時期になると自動更新されて契約が継続し、保障も続くことになります。ただし、更新時の年齢で保険料が再計算される点には気をつけましょう。
掛け捨て型のメリット
同じ保障内容の貯蓄型の医療保険に比べて、保険料がお手頃というメリットがあります。お手頃な保険料で家計に負担をかけることなく、病気やケガの際の保障を用意することができます。
掛け捨て型のデメリットと注意点
掛け捨て型医療保険は、満期保険金や解約払いもどし金がない点がデメリットとして挙げられます。保険に加入してもずっと健康で入院や手術の給付金を受け取る機会がなければ、「保険料を支払っているだけでもったいない」と感じる人もいるでしょう。
貯蓄型医療保険とは?特徴と注意点
医療保険には掛け捨てだけではなく、貯蓄型もあります。こちらの特徴も確認しておきましょう。
貯蓄型の基本概要と種類
貯蓄型医療保険の特徴は、貯蓄性があることです。貯まった金額の主な受け取り方は以下の通りです。
・解約払いもどし金を受け取る
中途解約時に受け取れます。ただし、加入期間が短い場合はごく少額になるか受け取れない場合もあります。
・お祝い金(健康祝い金)を受け取る
「〇年間、給付金を受け取っていない」など、一定要件を満たすと受け取れます。
・還付給付金を受け取る
契約時に定めた年齢まで保険料を払い込むと、それまで支払った保険料の一部、もしくは全額が受け取れます。契約中に給付金を受け取っている場合は、給付金分の金額が差し引かれて支払われます。
還付後の保障については、保険料を支払い続けることで継続するケースが多いようです。
それぞれ受け取りには条件があるので、場合によっては支払われないケースもあることに注意が必要です。
また、貯蓄性がある分、掛け捨て型医療保険よりも保険料が高くなる傾向にあります。
貯蓄型のメリット
貯蓄型医療保険は入院・手術などの医療保障と貯蓄が両立できる保険です。預貯金のように簡単に引き出しができないため、「お金があったらすぐに使ってしまう」という人にも合った貯蓄方法といえます。
貯蓄型のデメリットと注意点
貯蓄型医療保険は掛け捨て型よりも保険料が高額になります。貯蓄は考えておらず保障だけがほしいという場合には向かないでしょう。
さらに、貯蓄型医療保険は、短期間で解約すると払い込んだ保険料よりも解約払いもどし金の方が低くなる元本割れのリスクがあります。解約時期によっては払いもどし金が全くない場合もありますので気を付けましょう。
インフレリスクにも注意してください。解約払いもどし金の払いもどし率よりも物価上昇率の方が上回ると、資産価値の目減りにつながります。
掛け捨て型 vs 貯蓄型:保障内容と保険料の関係とは?
掛け捨て型医療保険と貯蓄型医療保険の保障内容と保険料との関係について見ていきましょう。
保障内容や解約払いもどし金の有無で保険料が変わる
医療保険はどのような要素で保険料が変わってくるかを確認してみましょう。
医療保険では基本的な保障となる入院給付金や手術給付金の受取金額 によって保険料が変わってきます。
また、特約の有無でも保険料が変わることを留意しておきましょう。入院・手術の際の保障がある医療保険に「先進医療特約」や「通院特約」などを付加すると、その分保険料は上がります。また、お祝い金や還付給付金などのリターンがある方が、それらがない医療保険よりも保険料が高くなります。
あなたに合っているのはどっち?判断のためのポイント
掛け捨て型医療保険と貯蓄型医療保険のどちらを選ぶべきかで悩んでいる人のために、それぞれどのような人に向いているかをご紹介します。
掛け捨て型が向いているのはこんな人
掛け捨て型の医療保険はお手頃な保険料で必要な保障を備えたい人や、暮らしや医療技術の進歩にあわせて保険を見直したい人に向いています。
(1)医療保険の保険料を抑えたい人
掛け捨て型の医療保険は保険料が割安な傾向があるので、医療保険の負担を抑えたい人に向いています。
家計の固定費である保険料を抑えることで、その他の目的にお金を回すことができます。保障はほしいけれど、保険料が高くて諦めようとしていた人も、保険料が割安な掛け捨て型の医療保険を探すことで病気やケガに備えることができます。掛け捨て型の医療保険は各保険会社から発売されているので、保険料や保障内容を複数社で比較してみると良いでしょう。
(2)定期的に保険を見直したい人
医療技術は年々進化していて、保険商品も新しい商品が発売されています。新しい医療技術や制度に合わせたより新しく魅力的な医療保険が発売された時、柔軟に保険を見直したいと考える人にも掛け捨て型の医療保険が向いています。掛け捨て型の医療保険は元々貯蓄性がないため、解約払いもどし金の払いもどし率などを考えることなく保障内容や保険料で比較でき、その時の状況に合わせたより良い保険を選ぶことができます※。
※申込時の健康状態によっては、加入できない場合もあります。
保障を継続しながら、年齢や暮らしの変化に合わせてがん・三大疾病・介護など、必要な保障を上乗せすることも、保険料がお手頃だからこそ検討しやすいでしょう。
(3)保険と貯蓄を分けて考えられる人
保険は保障のためと割り切って考えられる人は、掛け捨て型の医療保険が向いているといえます。
掛け捨て型の医療保険は、保障内容と保険料に注目すると選びやすくなります。貯蓄や投資も、お金を貯める目的や使いたい時期に合わせて運用先を選ぶと、より効果的に貯められます。
お手頃な掛け捨て型の医療保険で保障を備えて、必要な時期にお金を引き出しやすい積立貯蓄や、運用効果が期待できる投資信託などで運用したいと考える人には、掛け捨て型の医療保険が向いています。
貯蓄型が向いているのはこんな人
(1)還付給付金やお祝い金を受け取りたい人
保障で病気やケガに備えつつも、その後も健康に過ごし、一定の条件を満たした時に還付給付金やお祝い金を受け取りたい方など、保障だけではない部分でもお金を受け取りたい方には貯蓄型医療保険が向いています。
ただし、掛け捨て型の医療保険と比べると保険料は高くなる傾向があります。
(2)ライフプランの変更や見直しがない人
安定的な収入があって今の暮らしに比較的余裕がある人や、保険料が多少高めでも支払い続けることができる人で、今度もライフプランに大きな変更が無さそうであれば貯蓄性のある保険を長期で続けやすいでしょう。暮らしの変化に合わせて保障を上乗せしていく必要がなければ、保険料が大きく上がることもないと考えられます。
ライフステージ別に見る医療保険の選び方
ライフステージ別の医療保険の選び方についても確認しておきましょう。
30代:子育て・家計見直し期
30代は結婚、出産、子育てのスタートという人が多い時期です。保険にそれほどお金がかけられないというケースも多いのではないでしょうか。掛け捨て型医療保険で入院時の保障を備え、貯蓄は別にするという方法で保険料を抑えましょう。
ただし、保険料を低くすることにこだわると、必要な保障が付けられなくなる場合もありますので気を付けてください。
40代:住宅ローン・教育費の負担期
40代は一般的に住宅ローンの返済や教育費などで支出が大きい時期です。もし入院したとしても、家族に負担をかけないよう、手厚い保障がある医療保険を検討しましょう。「先進医療特約」や「長期入院特約」などの特約も必要に応じて付加してください。
また、預貯金や投資での資産形成が難しいという人は、貯蓄型医療保険での貯蓄を考えましょう。
50代:老後準備・健康不安が高まる時期
50代は、老後の生活を具体的に意識し始める時期です。同時に、健康面への不安も高まる年代といえるでしょう。これまで医療保険に加入していなかった人は、この機会に加入を前向きに検討しましょう。
なお、貯蓄型の医療保険を選ぶ場合は、「長期間加入を続けられるか」をよく考えた上で判断することが大切です。加入期間が短いと、お祝い金や還付給付金がほとんど受けられない可能性があります。
また、定期型医療保険に入っている人は、長い老後を考えて、終身型医療保険に切り替えることも検討してください。
選び方のポイントとチェックリスト
以下のチェックリストで医療保険を選ぶ際に確認しておきたいことをおさらいしましょう。
保険料 | ・家計に負担のない金額か ・長い期間払い続けられるか |
保障内容 | ・1日当たりの入院給付金が低過ぎる、もしくは高過ぎないか ・必要な特約を付けているか |
保障期間 | ・一生涯の保障がほしい場合は終身型を選択しているか ・定期型を選択する場合は、必要な保障期間にしているか(70歳までの保障が必要だから「70歳満期」にする、など) |
払いもどし金 | ・還付給付金やお祝い金がほしい場合は貯蓄型を選んでいるか ・払いもどし金などが支払われるタイミングは希望と合っているか(お祝い金がほしい場合は、お祝い金が支払われるタイプの貯蓄型医療保険を選ぶ、など) |
ライフプラン | ・ライフプランや家族構成に合った保障にしているか |
貯蓄性 | ・医療保険での貯蓄が本当に必要か ・掛け捨て型を選択する場合は、他の資産形成方法を具体的に考えているのか |
まとめ:自分の目的とライフプランから選ぼう
医療保険を選ぶ際は、目的をもとに選択してください。例えば、掛け捨て型であれば「保障重視」「コスト重視」の人、貯蓄型は「保障と貯蓄どちらも重視したい」「払いもどし金重視」の人に向いているといえます。
また、ライフプランを考慮することも大切です。しばらくの間、住宅ローン返済や教育費などがかかる予定の人であれば、保険料が安い掛け捨て型を検討しましょう。
医療保険は多くの種類の商品が販売されています。じっくり考えて自分に合ったものを選んでください。
次にすべき行動は?(見直し・相談・比較)
医療保険の選び方について詳しくご紹介しましたが「自分に合う医療保険を見つけるのは難しい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
そのような場合は、保険の専門家への相談を検討してみましょう。アクサ生命では無料相談をお受けしています。以下のリンクから受け付けていますのでぜひご活用ください。
※なお、アクサ生命保険では貯蓄型医療保険および還付給付金が受け取れる保障の取り扱いはございません。
■記事の監修者


名前:田尻宏子(たじりひろこ)
保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種
経歴:証券会社、生命保険会社、銀行など複数の金融機関での勤務経験後、2016年から主に生命保険、損害保険、株式投資、ローン、相続関連等の金融分野専門のライターとして活動中。
お金の初心者から上級者まで誰もが納得できる記事を書くのが得意。
AXA-A2-2606-0181/9LJ
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