乳房再建手術とは?
乳ガンの手術後も変わらない生活を過ごすために
乳房再建手術とは、乳ガンの手術で失ったり変形した乳房を再び取り戻すための手術で、女性にとって非常に大きな存在である乳房を失うことで与える心的ダメージも和らげ、女性が自信を持って以前と変わらぬ生活を送るための手術です。
再建の方法は大きく2種類
乳房再建は、背中やお腹など自分の体の組織を移植する方法(自家組織再建)と、乳房の形をした人工物(インプラント)を入れる方法(人工物再建)の2種類に大きく分かれます。
自家組織再建
広背筋(背中の筋肉)や腹直筋(お腹の筋肉)の一部を使う従来の術式のほか、近年は穿通枝と呼ぶ細い血管がついた脂肪組織を使う術式など、複数の術式があります。再建する乳房の大きさや、患者さんの脂肪のつき方などの状態、患者さんの希望などを考慮し、術式を選択します。
インプラント(人工物)再建
切除術のあと皮膚の下にエキスパンダー(組織拡張器)を入れ、その中に生理食塩水を入れて皮膚を伸ばし、乳房の形がつくれる程度まで十分に皮膚が伸びたらインプラント(人工物)に入れ替える術式です。
乳房再建手術の流れ
医師による乳ガン告知後~乳房再建手術後まで
- ※このフローチャートは乳房再建手術の基本的な流れを示したものです。患者さんによっては、術前/術後療法などが追加される場合があります。必ずかかりつけの主治医にご相談ください。
- ※費用は手術方法、医療機関によって異なります。
それぞれの術式の特徴
自家組織再建
再建した乳房の感触や温かさなど、仕上がりが自然。
一方、移植用の組織を採取するため、傷跡が残る。また、手術時間が長く、2~3週間の入院が必要になる。
インプラント(人工物)再建
手術時間が短く体の他の部分に傷がつかず体への負担が少ない。
一方、感触がやや硬く、形や大きさの種類にも限りが。合併症(炎症・感染)のリスクもある。
※詳しくは、医師にご相談ください。
乳ガンの手術後も変わらない生活を過ごすために
乳ガンの手術により、乳房を切除し、乳房再建手術を受けたときの給付金を受け取れます。
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