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大きくなっても家族のような会社でありたいから
これからも健康経営を続けていきます
これからも健康経営を続けていきます
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人生100年時代の経営課題として、多くの企業が導入を進めている健康経営。一方で、「健康経営\って何のこと?」「自社には関係ないのでは?」といった声もまだまだ耳にします。
現在は健康経営に取り組み、「健康経営優良法人2020(中小規模法人部門)」にも認定された株式会社 西田製作所の民社長と得永副社長も、最初は同じだったそうです。
では、どのような理由で健康経営の導入を決めたのでしょうか?
そして導入後、どのような効果があらわれたのでしょうか?
同社への健康経営導入をサポートした、アクサ生命の健康経営アドバイザー\・井上さんがお話を伺いました。
*「健康経営」は特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。
*「健康経営アドバイザー」制度は、経済産業省の委託事業で創設された東京商工会議所の資格制度です。


休みがちな従業員、集まらない求人……
自社では改善できなかった「人の悩み」
井上:
本日はよろしくお願いいたします。
最初に、自社で健康経営に取り組もうと思われた理由から教えていただけますか?
民社長:
休みがちな従業員が何人かいたこと、求人募集してもなかなか人が集まらなかったことの2点ですね。自分たちでもいろいろ取り組んできましたが、改善につながらず、「どうしたらいいんだろう?」と悩んでいました。
得永副社長:
うちのような中小企業の場合、新卒採用ではどうしても大企業に負けてしまいます。かといって、中途採用でもなかなか良い人にめぐり会えません。
必然的に身体面でもメンタル面でも従業員の負担が増え、不満の声が挙がる……そんな状況でした。
井上:
一般的に「人の悩み」と言われるお悩みですね。現在、多くの経営者さまが同じお課題を抱えていらっしゃるかと思います。
民社長:
経営者として、ずっと家族的な会社でありたいと考えてきたんです。従業員には少しでも長く働いてほしいし、「おじいちゃん、おばあちゃんになっても働いてね」とも伝えてきました。
なので、たびたび健康を気遣って発信や声掛けをしてきたんですが、状況は変わらなかった。もちろんその時は真剣に聞いてくれるん です。でも、みんな忙しいから忘れちゃうんですね。
それで井上さまから健康経営のお話を聞いた時、ぜひ一緒に取り組んでいただきたいなと思ったんです。
井上:
それまで健康経営についてはご存じでしたか?
民社長:
いえ、無知でした。「そんな言葉があるんだ」って思ったくらい。
ただ、お話の中で「ひと口に健康といってもいろんな方向から考えられる」というようなことをおっしゃられて……
井上:
「身体的な健康」「心の健康」、それと「社会的な健康」ですね。
アクサ生命では「健康経営」を、心身の健康づくりはもちろん、資産形成やライフプランニングを含めた「人生経営」と考えています。
民社長:
それを聞いて、確かにその通りだなと。中でも「心の健康」という言葉が響いたんです。
私が経営者として一番大切にしてきたのも「心」、特に「思いやりの心」でした。私が従業員一人ひとりに思いやりの心を持つことで、従業員も他の人に思いやりを持って接することができる。そしてそれが健康にもつながる。そんな私の考えとピッタリだったので、アクサ生命さんとなら上手くいくかもしれないと感じたんです。


健康経営は従業員の「安心感」にもつながる
次第にあらわれはじめた変化
井上:
私が御社の健康経営をサポートさせていただくようになって最初に感じたのも、社長の従業員さまへの強い想いでした。
あともう一つ、「健康経営優良法人」認定に対してもこだわってらっしゃいましたね。
民社長:
ええ。話を聞いて絶対に取得したい、いや、取ってみせるぞ!って思いました。詳しいことは全然知らなかったのに(笑)
でも、ただ健康経営に取り組むだけではなく、何か形にすることで、「休みがちな人たちも変わってくれるかな」という期待もあったんです。従業員みんなの前でも「取得したいねん!」って宣言しました。
井上:
それを聞いたとき、社長の健康経営に対する本気の想いが伝わってきてうれしかったです。
ただ、取り組みをスタートした当初はなかなか社内に浸透せず、悩まれることもありましたね。
民社長:
そのたびに井上さんに電話していましたね(笑)
他にも施策のアイデアを出してもらったり、健康経営の導入にあたって従業員の一人に健康経営担当者を任せたのですが、その従業員の相談にものってくれたりして、とても心強かったです。
井上:
でも、社長をすごいと思ったのは、上手くいかなくても従業員さまを信じ続けていらっしゃったことでした。定期的に実施している健康セミナーにも、社長と副社長は出席されませんし。
民社長:
もともと社長一人が突っ走るのではなく、手を挙げた人を中心にみんなで取り組むのが私たちのやり方なんです。それに従業員のことは信用しているので不安はありませんでした。
井上:
そのせいか、しばらく経つと、最初はキョトンとされていた従業員さまにも少しずつ変化が見えてきました。
民社長:
そうですね。栄養やカロリーのセミナーをしていただいた後、そういうことに無頓着だった従業員が糖質ダイエットに成功したり、休みがちだった従業員の休む回数が減ってきたりと、目に見えて変化があらわれてきました。
得永副社長:
メンタル面を理由に休むことが多かった従業員も休まなくなりましたね。
井上:
会社が健康経営に取り組んでくれていることが、従業員さま一人ひとりを守ってくれているような安心感につながっているのかもしれませんね。


みんなと会社の未来を健康に
