自由?それとも寂しそう?データから見えてきた「生涯独身」のリアル

#ライフスタイル #人生100年 #老後 #家庭・育児 #介護

国勢調査によると、日本人男性の生涯未婚率は2015年時点では男性で約23%、女性で約14%。2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚者になるという予測も出てきています。「自分らしく、自由な人生を送りたい」「生涯独身だったとしても何も不自由はない」と考える人もいるでしょう。しかし、知っておくべきリスクも存在します。今回は日本と海外の結婚事情の比較を紹介しながら、人生100年を生涯シングルで生きることについて考えてみました。

2030年には男性の3割、女性の2割が「生涯独身」に?
「結婚しない」生き方が普通の時代がやってくる

生涯未婚率の推移

生涯未婚率の推移グラフ

国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、日本人の「生涯未婚率」が年々上昇を続け、2015年時点で男性の約23%、女性の約14%と過去最高の結果となりました。直近の20年間で急激に増加してきています。

「生涯未婚率」とは、「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したデータで、「生涯を通して未婚である人の割合」を示すものではありません。ただし、「50歳で未婚の人」は将来的にも結婚する予定がないと推定し、生涯独身でいる人の割合を示す統計指標として一般的に使われています。

国立社会保障・人口問題研究所を始めとする研究者の間では、このままで推移すると「2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚者になる」という未来予測も出てきています。自分の周囲の人たちに置き換えて想像してみると、非常に衝撃的です。

1980年代以降に生まれた、いわゆる「ミレニアル世代」がアラフォーに近づきつつありますが、若い世代の未婚化がすすめば、生涯結婚しない「生涯シングル」という生き方がごく普通に選ばれる社会がやってくるかもしれません。

日本特有の現象ではない「未婚率上昇」。
一方、ヨーロッパでは「事実婚」の動きが広がっている

年齢別未婚率の国際比較

とはいえ、未婚化の問題は少子高齢化の進む日本特有の現象というわけでもありません。「結婚しない」という生き方を選択する人の増加トレンドが先進国で顕著になってきています。

生涯未婚率を国別でまとめた上のグラフでは、恋愛大国と呼ばれるフランスをはじめ、イギリス、スウェーデンでも未婚率の高まりを示しています。そう聞くと「外国でも同じ」と安心してしまう面もあるかもしれませんが、実はこの数字にはからくりがあります。

これらヨーロッパ各国に共通しているのは、「事実婚」が広がっている点です。法律上の手続きを経て成立する婚姻(法律婚)のあり方にとらわれず、同棲のまま家族や子どもを持つ人たちが増えています。

この背景には、フランスの「パックス(連帯市民協約)」やスウェーデンの「サムボ」と呼ばれる、同棲中の事実婚のカップルや子どもの権利を法的に保護する制度が整備されていることが挙げられます。

実は、結婚率が低いにもかかわらず、これらの国々の合計特殊出生率は日本より高いのです。武庫川女子大学非常勤講師の田和真希氏の論文によると、フランスでは合計特殊出生率が2.0、スウェーデンは1.98と、日本の1.4やEUの平均値である約1.5と比べても非常に高く、未婚の夫婦の子どもである「婚外子率」はスウェーデンで54.7%、フランスで52.6%と、ともに5割を超えています。

これらのデータが示すのは、ヨーロッパの結婚世代は、法的な意味での結婚というスタイルを選んでいないだけで、未婚のカップルにより子育ても積極的に行なわれているということ。必ずしも生涯未婚者となって、ひとりきりで老後を迎えるわけではないので、「おひとり様」が増える、日本の事情とは決定的に違うのです。

こうした結婚観、家族観の違いは、未婚となる理由に顕著に表れています。

「必要を感じないから」結婚しない諸外国VS「出会いがないから」結婚しない日本

結婚していない理由の国際比較

内閣府が2015年に実施した「少子化社会に関する国際意識調査」の「現在結婚しない理由」の国際比較に、非常に興味深い結果が出ています。

日本人の未婚の理由としてよく挙げられる「適当な相手に巡り合わないから」という回答が日本では半数の53.7%だったのに対して、他の国ではここまで多くありません。同じくよく見かける「経済的に余裕がない」という回答についても、日本は他の国よりもかなり高く、経済的な理由で結婚しない人はヨーロッパではあまり多くありません。

反対に「結婚する必要性を感じない」「同棲のままで十分」と回答する人の割合は、ヨーロッパの方が圧倒的に高く、家庭を持つために「結婚」という慣習に強くこだわる傾向は日本人の方が高いことが浮き彫りになっています。

また、日本では結婚しない強い動機としてよく挙げられる「独身の自由さや気楽さを失いたくない」という回答ついては、日本が突出して高い点にも注目です。日本の若い世代の間で、結婚のデメリットと自分らしい生き方が強調されてとらえられているのとは対照的に、ヨーロッパでは、結婚という形式や慣習にとらわれずに家庭や子どもを育てたいという価値観の広がりを垣間見ることができます。

将来に向けて考えておきたい「生涯シングルであることのリスク」

65歳以上の認知症患者数と将来推計

生涯シングルという生き方を選択すれば、自分らしい自由な人生を謳歌できる。
そんなポジティブな印象を抱く人も多いでしょう。また近年では、LGBTへの理解促進を図る活動も活性化し、制度上の結婚をしないケースも出てくるなど多様化していますが、人生100年時代という長い人生において出会う可能性がある、さまざまなリスクにも目を向ける必要があります。

身近なところでは「高齢の両親の介護や生活をどう支えるか」という点が挙げられます。
人生100年を先に迎えるのは、リタイアして年金生活を送る親世代で、高齢者の介護や医療は社会全体の課題となっています。親世代を支えるのはまず現役世代である子どもたちにほかなりません。

ですが、親世代の介護や世話をしていく上で気になるデータがあります。
厚生労働省がまとめた認知症の高齢者人口の将来推計によれば、今後認知症患者の割合は高くなっていき、2030年には4人に1人が認知症になると予測されています。生涯シングルで介護を手伝ってくれるパートナーがいない状況で、自分の親が認知症になる可能性もありますし、両親を見送った後に今度は自分自身が認知症になる可能性も否定できません。

また、生涯シングルで兄弟や子どもがいない場合、相続した住まいやお墓といった有形資産をどうするかといった問題も出てきます。

人生100年時代、「生涯シングル」とどう向き合っていくか

人生100年時代、それは自分自身が長寿になることを想定しておくべき時代であり、結婚、未婚を積極的に選択し、シングルでも豊かな人生を送ろうとする人が増えゆく時代です。
しかし、現在の日本社会では、生涯未婚者である単身者が増えることを想定した社会保障や制度がまだ整備されていません。

将来の転ばぬ先の杖を、どのようにして用意しておくべきか、そして、生涯未婚者が増えていく世の中で必要となるものは何か。国や自治体、地域といった社会全体で、「生涯シングル」という生き方を考える時期にきているのではないでしょうか。
未婚のメリット、デメリットをしっかり踏まえ、生涯を見通すライフプランを構築していくこと。そして生涯シングルを選択するならば、不慮の事態に備え、そのセーフティネットとなる資産形成や保険など、今できることから取り組んでいく必要があるかもしれません。

(参考資料)
・国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」2017年度版
・内閣府「平成27年度少子化社会に関する国際意識調査」
・厚生労働省「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」
・武庫川女子大学 田和真希「パックス(連帯市民協約)は日本において少子化対策になりえるのか?」

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