全国の中小企業経営者に聞いた「老後の生活」の不安とは?

#会社経営 #仕事 #人生100年 #今できること

医療技術の進歩などにより、先進国のなかでも著しく平均寿命が延びている日本。人生100年時代に突入し、誰もが多かれ少なかれ老後の不安を抱えながら生活を送っています。老後への備え、その必要性に迫られるなかで、企業経営者はどのようなライフプランを練っているのでしょうか。

今回は、アクサ生命が発表した『社長さん白書2018』の調査結果をもとに、経営者が考える老後の生活の不安について考察していきます。『社長さん白書』は、中小企業経営者を対象としたアクサ生命の独自調査で、2018年は4月〜6月に全国47都道府県、総計6,685名を対象に調査を実施しました。

意外な結果?経営者は長生きする傾向にある!

みなさんは、「社長」という言葉にどのようなイメージを抱きますか?社会的なステータスや経済的な豊かさを手に入れているその一方で、社員の生活を背負うストレスフルな日々を過ごすため、平均寿命も短いのでは……と思う方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、そんなイメージを覆す説があります。1967年より、ロンドン中心部で働く約2万8,000名の男女を対象に継続されているイギリスの疫学調査「ホワイトホール研究」によると、組織のトップが一般の就労者(マネージャー、社員など)よりも長生きであることが実証されているのです。

「選択」をテーマにコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授は、著書『選択の科学』(文藝春秋)において、この結果を引用。「選択の自由度に対する認識が健康に大きな影響を及ぼすことを、強力に実証する」と結論付けています。それゆえ、長生きする傾向にある多くの経営者は、老後を真剣に考える必要があるといえるでしょう。

老後も働き続けたい社長、その背景には経済面の不安あり?

アクサ生命の『社長さん白書2018』では、「もし、ご勇退したとしたら、勇退後の生活をどのように過ごしたいですか?」という設問に対し、その回答は実に興味深いものでした。

割合としては、「働き続ける(『社長は退いても、会社に残って仕事を続けたい』『別な事業を始めたい』など)」が35%だったのに対し、「働き続ける以外(『趣味を楽しみたい』『一生懸命働いてきたので、のんびりした生活をしたい』など)」が62%でした。この結果は、どのような背景によってもたらされたのでしょうか。

まず、「働き続ける」と回答した経営者について考えてみましょう。経営から離れて役員として会社に残った場合でも、別の事業を立ち上げた場合でも、その背景の一つには経済的な不安が考えられます。また、中小企業の経営者の場合、事業の承継が済んだ後も、会社に残って仕事をするケースが少なくありません。その理由として考えられるのが、人材不足です。そのため、「高齢になっても働かなければいけない」という不安を抱える経営者が多いのではないでしょうか。

もちろん、気力・体力の衰えを知らず、ポジティブに「まだまだ働きたい」と考える経営者も少なくありません。また、過半数以上を占めた「働き続ける以外」と回答した経営者は、潤沢な老後資金を準備しているかもしれません。しかし、経済面で老後に不安を抱えている経営者が存在することもまた、見過ごせない事実なのです。

高齢化により健康リスク増大!就業不能時に起こる問題とは?

経済的な事情と同様、大きくのしかかってくるのが健康の問題です。
高齢になるにつれ身体能力は自然と衰え、認知症を発症する確率も高まります。そのため、経営者はもしものときのために準備をしておく必要があるのです。

また、個人の問題もさることながら、より大きな視点でみると、中小企業の事業継承問題や後継者問題なども深刻化しています。もし現状が変わることなく、廃業が続いてしまうと、2025年頃までに約650万人の雇用、約22兆円のGDPが失われる可能性もあると言われています(出典:「中小企業・小規模事業者政策について」中小企業庁 2018年1月)。

政府・与党も事業承継に関わる税制優遇措置を拡大するなど、今後10年を見据え、集中的に取り組む姿勢をみせており、中小企業の存続に向けた動きはまさに日本の問題としても認識されつつあります。経営者の健康問題は、その中核をなすといっても過言ではありません。

経営者自身の健康リスクは、数多ある経営リスクの中でも、特に想定しづらいもの。しかしながら、老いはすべての人に訪れます。経営者も決して例外ではなく、高齢になれば健康リスクが高まります。重篤な病気により就業不能となれば、「取引先からの信用低下」や「重要な経営決定や対外的な交渉が停滞」することになりかねません。健康面の不安は、経営者の老後にも大きな影響を及ぼすのです。

社長業はプレッシャー大!それでも、一度やったらやめられない

経営者の老後の不安について、経済面と健康面から考察をしてみました。経営者となれば、常に社員やクライアントのことを考えなければならず、プレッシャーは人一倍。ある程度の年齢になれば、事業承継や後継者育成にも力を注ぐ必要があるため、尋常ではないパワーが必要です。

そこで『社長さん白書2018』では、「もし、生まれ変われたら、また社長をしますか?それとも…」という質問を投げかけました。

その結果は、生まれ変わっても社長になりたいという人が過半数以上の58%。内訳は「この会社の社長をする」が36%、別会社の社長をするが22%でした。「公務員になる」「サラリーマンになる」という意見もありますが、約6割は引き続き社長になりたいと思っているようです。

どれだけ会社を切り回していくのが大変でも、老後になってもやるべきことが山積みでも、自ら意思決定権を持ち、自由にビジネスを展開できる社長業は、一度やってしまえばやめられないほど、やり甲斐の大きいものなのかもしれません。あるいは、どんな時でも旗を振り、人と物事を動かしていく。その強い使命感はむしろ不安を超越しているとも考えられます。
多様な視点で捉えられる社長業、あなたはどのように考えますか? 


アクサ生命による『社長さん白書』は、2004年より全国の中小企業経営者の皆さまに対面で実施している意識調査で、2018年で7回目を数えます。
今回は、「経営者の未来づくり」をテーマとし、「経営資源」、「事業承継」、「就業不能リスク」、「ご自身の未来づくり」、「健康経営」(※)について質問。調査結果からは、8割の経営者が、「ヒト」(人材)を経営資源として最も重視していることや、「健康経営」に対する認知度が高まっているものの、実際に「健康経営」に取り組んでいる経営者は1割にとどまることが明らかとなりました。あわせて、事業承継の現状や課題、就業不能が経営に与える影響といった問題も浮き彫りとなっています。

※「健康経営」は特定非営利法人 健康経営研究会の登録商標です。

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