為末大さんと人生100年時代~安渕の未来ダイアログ 第6回

#お金 #安渕の未来ダイアログ #人生100年 #インタビュー #健康 #ライフスタイル

新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴うさまざまな“未曾有の出来事”は、「人生100年時代」に対して感じていた曖昧で言いようのない不安やもどかしさとは違った課題として私たちの目の前に横たわっています。しかし同時に、今まで注意を払うことがなかった自分の内側に目を向けるきっかけになった、との声も聞かれます。

そこで、第6回『安渕の未来ダイアログ』では、スプリント種目の世界大会で日本人として初めてメダルを獲得し、3度のオリンピック出場を果たすなどスポーツ界で活躍したのち、現在はアスリートの枠にとらわれず、社会や教育、研究など多彩なフィールドとスポーツとをつなげる活動に取り組む為末大さんを迎え、「自己肯定と自己研鑽」「社会との関わり合い方」「多様な生き方」「ニューノーマル」といったテーマをもとに、人生100年時代を生き抜く考え方について語り合いました。

為末さんと人生100年~公と私が混ざり合う生き方~

安渕:さまざまな場面で新型コロナの影響を感じる今日、走る哲学者ともいわれる為末さんと語り合ってみたいと思っていました。まず、為末さんは「人生100年時代」を意識することはありますか?

為末さん:私の子どもはいま5歳なのですが、「この子が30歳になるころ、自分は67歳になるのか。もし、この子が自分と同じ歳に子どもを持つとしたら…」と想像し、そこまで生きてみたいな、と思い始めたのが、「人生100年時代」を意識する大きなきっかけになりました。

また、私の祖母は92歳と長命だったので、なんとなく100歳まで生きるんじゃないか、と感じてもいました。そんなに長い人生だとしたら、あと2~3回くらいキャリアが変わるかもしれませんよね。

安渕:為末さんは、社会に出て最初の20年間はアスリートとして、次の10年間は実業家として活躍してこられて、いま42歳でしたね。このあとまた新しい20年のサイクルを2回体験したとしても90歳にならないのですから、確かにこれから先キャリアが変わっていくことは十分にあり得るでしょう。

しかし、そうしたキャリアの重ね方はまだまだ珍しいと言えます。とは言え、人生100年を意識して社会もずいぶん変わってきていますし、新型コロナ感染症により、社会は大きく変わってきています。

このような変化の時代に、為末さん自身のキャリアを含め、これから社会全体はどんなふうに考え方を変えていくと見ていますか?

為末さん:まず、何十年にもわたって続いた「終身雇用制」や「年功序列制」は日本人の性質から実現できているように考えられてきましたが、やっぱり日本人の性質はもっと柔軟なのではないか、と考えるようになりました。

以前、ある方から「百姓というのは100の作業に携わること、つまり、いろんなことをやりながら生活するということだ」という話をうかがったのですが、ワークとライフをくっきり分けるのではなく、むしろそれらが混ざり合っていく生き方へと変化するのではないかと思います。

安渕:「公私混同」はネガティブな意味で使われがちですが、そうではなく、公と私が混ざり合うような生き方になっていく、というわけですね。

確かにすでにそんな雰囲気はあって、例えば、在宅でテレワークをしていると、オンライン会議の際に、家族が入ってくるなど生活が垣間見える瞬間が「普通のこと」になってきています。また、在宅で仕事をしていると、ひとつの仕事だけでなく、同時にいろんな仕事をすることもできるとわかってきました。

為末さん:そうですね。そうやって終身雇用という制度が変化すると、前半は所属選手として競技で活躍し、後半は社員として一緒に成長するという日本独自の「企業スポーツ」という仕組みも変わっていくことになると考えられます。

今のように会社に育ててもらうのではなく、自分の成長のフィールドを自分で探し、自分自身で自分を育て、会社とは1~2年のパートナーみたいになる、といういわゆるスポンサー制度に近いモデルへと転換するかもしれません。

安渕:確かに、スポーツのあり方は大きく変わっていきそうですね。

ニューノーマルで注目する「人間らしく生きるとはどういうことか?」

安渕:最近、ポストコロナ時代の新しい社会のあり方を話題にする際、「ニューノーマル」という言葉が用いられるようになっています。為末さんはどのようなテーマに注目していますか?

為末さん:このコロナ禍で、「人間らしく生きるとはどういうことか?」をずいぶん考え続けました。

「人間らしさ」の捉え方を産業革命以降とするか、それよりもっと以前に遡って狩猟採集の生活まで戻るか、ということもひとつのポイントではあります。身体的なことだけで言うと、座り始めたのはここ数百年のことで、それ以前は基本的に立って動いているのが常だったと言えます。狩猟採集の時代には1日10kmくらいの歩行移動が当たり前な生活だったとか。

もし私たちの身体がそうした生活に適応しているのだとしたら、通勤のように「あるエリアからあるエリアに毎日往復している。しかもそれが自分の脚ではない」というのは、数千・数百年という長い時間をかけて適応した身体の能力に対し、不相応だったと言えるでしょう。

そう考えると、激しい運動とまではいかなくとも、近所を歩くなど、もうちょっと身体を動かすことを日常に取り入れるようになっていくのではないか、と思います。

安渕:日常に身体を動かすことを取り入れるというのは、まさに私も考え、実践するようになりました。在宅で仕事をするようになって「何が大事か?」と考えたとき、自分の身体をしっかりメインテイン(保ち、維持)することだと私も気がついたのです。

今までは会社に行って、帰って、たまに飲みに行って、という日常が続いていましたが、ここからは「自律が大事だな」と感じています。だれも見ていないし、リモートワークは、あまり動かなくても出来てしまうわけだから、自分で自分をよりコントロールしないといけないわけです。

身体をメインテインしてきっちりと健康な状態にして向き合うことが「仕事」だとするなら、それができる状態を維持すべくしっかり身体を動かすこと、例えば、意識的に歩くことも仕事の延長線だと考える必要があるでしょう。

私自身は、早朝や夜も含め、1日最低1時間ほど時間をとって、自宅の周辺を歩くようにしています。そうすると歩くリズムもできてくるし、歩きながら仕事のことで新たに見えてきたり思いついたりすることもあります。同時に、長年住んでいても知らなかった地域のことも発見でき、「自宅と職場という点と点を移動してきた生活では気付かなかったことを知ること、これが、その土地に住むということなんだな」と考えるようにもなりました。

為末さん:スポーツ、エクササイズ、アクティビティという言葉がありますが、それぞれの範囲を円で表したら重なる部分はあるものの各々別のものです。突き詰めるとスポーツは全部を内包すると思うのですが、一般的には、スポーツというのは限られた空間で行なう勝ち負けがある行為だと言えるし、エクササイズは健康や自己鍛錬のためにやるもので、アクティビティは楽しくやるもの、といった区分けがされています。

私は今後、アクティビティと日常が合わさった世界が広がっていくと考えています。わざわざ着替えて何かするのではなく、何となく近所を歩いたり、自転車に乗ったりするアクティビティがもっと増えていくだろうし、少なくとも自分はそうした機会が最近増えたな、と感じています。

為末大さんが語る「健康論」~身体と心のコンディショニング~

安渕:人生100年時代をテーマにアンケートを実施すると、みなさんが注目していることは2つに大別されるとわかります。そのひとつはやはり「健康」なんです。もともとアスリートとしてやってこられた為末さんから、この記事を読まれる方に健康についてアドバイスをいただけますか?

為末さん: 昔、スポーツ界には、「身体のデータを取得して、ピークに持っていくことがコンディショニング(調整)だ」という考え方がありました。心の状態はなんとでもなると思われていたんですね。しかし、「心の状態もパフォーマンスに影響している」とわかり、いまでは「心と身体の両方がいい状態に保てるのがコンディショニングだ」と言われるようになりました。

ひとの健康を語るときも、心と身体のバランスが取れた状態が「健康」だと言えるでしょう。ただ、身体の健康を保つ方法は、バランスのいい食事や体を動かすといった「答え」が知られていますが、心の健康を保つ方法は分析が進んでいないと感じています。

その理由は、心の健康の保ち方は個人だけで完結しないからだと考えられます。例えば、誰かと立ち話をすることが心の健康につながるなら、仲間やコミュニティが必要だったりしますよね。やりがいも必要になるかもしれません。

安渕:心身の健康と仲間やコミュニティについては大変興味深い研究*がありますね。50年以上をかけてボストンの貧しい地区で育ったひと達とハーバード大の卒業生たちを対象に健康についての追跡調査をした結果、「健康に貧富の差は一切関係なく、仲間や家族がいるひと達の方が長生きで、孤立したひと達は短命な傾向がある」ということだったそうです。(参考:STUDY OF ADULT DEVELOPMENT(英語))

為末さん:まさに、心と身体のバランスが取れた状態が心身の健康、ということですね。

いい睡眠のための、ちょうどいい心と身体の疲れ方

安渕:心の健康は仲間やコミュニティだけでなく、睡眠とも密接に関係していると言われています。新型コロナ感染症が問題になって以降、私も「睡眠をちゃんと取ろう」と意識するようになりました。実際に、何かストレスがあるとなかなか眠れなくなりますし、「良い睡眠に至る心の条件は何か?それを満たすには?」という問いの明確な答えはなかなか見つかっていません。

為末さん:僕らは『ドラゴンクエスト(スクウェア・エニックスのRPGゲーム)』がすごく流行った世代で、HPやMPという表現をよくつかってきました。HPを身体、MPを心とすると、いまの安渕さんのお話しを聞いて、選手としての現役時代に「朝起きるとHPが満タンな状態で、練習を終えるとHPがギリギリの状態になり、寝てまた満タンになる」と実感していたことを思い出しました。

しかし、社会人として働いていると、 HPはそんなに減ってないのに心が疲れてMPだけが減った状態だから寝付けなくなってしまうことがありますよね。そう考えると、身体は疲れていても心はそれほど疲れない程度がいい睡眠の条件と言えるのかもしれません。

安渕:日々パソコンの前でメンタルなエネルギーを消費しているだけでなく、ある程度は身体を動かして身体的なエネルギーを使わないと、夜になって「さあ、寝ようか」と思ったってなかなか寝付けないですからね。

為末さん:そうですね。そこは「結局、人間なんだな」と感じる瞬間です。いまの状態に私たち自身があまり適応していなくて、ある程度昔の状態を保たないと健康にはなれないようにできているのかもしれません。

安渕:MPを回復させる呪文が使えるわけじゃないからね。(笑)

為末さん:そういうのがあればいいんですけどね。(笑)いまの話は「ひとの幸福」とも関わってくると思います。

お金と投資、社会との関わり

安渕:ひとの幸福を考えたとき、「人生100年時代」で心と身体の健康と同じくらい重要なのが「お金の健康」だと私たちは考えています。「お金」は、先ほど申し上げた、人生100年時代アンケートの、2つ目の注目点でもあります。為末さんはお金との付き合い方や投資についてどのように捉えていますか?

為末さん:シンプルに言うと、自分がやりたいことをやるときに一番大きな制限となるのがお金の問題だと思っています。お金の制限があってやりたいことができないのはとてもストレスになってしまうでしょう。逆に、自分がやりたいこと以上のお金は本来的には必要ないのかもしれません。

基本的には社会は膨張していっているという前提に立つなら、何もしていない状態というのは「膨らんでいっている風船に対して自分は以前の体積分しか何かをする範囲を持っていない」ということになります。

逆に投資をすることで、「風船の中の自分の範囲も広がる」、つまり、“何かができる範囲”を風船の膨張とともに広げることができる、というイメージができるでしょう。そして、正しい方法で配分ができていれば、社会とともに自分も膨らんでいく、というふうに考えています。

安渕:社会が成長し、広がったスペースに合わせて自分も広がっていく、という感じですね。

為末さん:ただ、日本はそのような投資の考え方がまだまだ浸透し切っていないように感じます。一方、24~5歳ごろ、あるドイツの選手が、「新しく上場する会社の株を買うんだ」と話してくれたことがあったのですが、同世代が「新規上場会社の株を買う」なんて想像もしなかったので、衝撃的だったことを覚えています。

安渕:確かに、新規上場株を買うなんて当時なら珍しいことですね。

私は、社会の仕組みの中で会社が良いサービスや商品を提供すれば、自然と会社は大きくなるものだと考えています。そして、そういう社会の動きに「自分も参加しよう!」と考え、それにつながる行動をすることが投資だと捉えています。投資は社会参加の一つの重要な手法だと思いますが、日本ではまだこういう考え方が少数派で、どうしても「投資」と「投機」がまだ同じものに見えてしまっているように感じられます。

しかし、「この会社おもしろいから応援しよう!」という感覚と、それをモチベーションに投資を始めるという変化は必要でしょう。

為末さん:投資とは、公共の意識に近いのかもしれませんね。例えば、ガス会社のような社会インフラを担う会社の株を持つということは、まさにインフラの一部を持つことと同じ意味だと言えます。その意識は、社会全体がどう動いているんだろう? という気持ちとセットになるかもしれません。ただ、投資をすると社会全体に興味を持つのか、社会全体に興味を持つと投資を始めるのか…、どちらが先かは難しいところですね。

安渕:為末さんの場合、お子さんが生まれ、人生を考えたとき、「自分に何ができるんだろう?」「自分の家族が何かを達成しようとした時に備えて何ができるだろう?」と考え始めたことが、お金のことや投資を考える大きなきっかけのひとつになったのではないでしょうか?そのようなライフステージの変化が、投資をリアルなものとして考えるきっかけになるのではないかと想像しています。

為末さん:確かに、投資は時間軸が長いものだから、未来を見据えたタイミングで現実味を帯びてくるのでしょう。

通信料10ドルあれば、誰もがトップアスリートを目指せる社会への挑戦

安渕:為末さんが今後やってみたい、チャレンジしたいと考えている「新しいこと」は何でしょうか?

為末さん:ヨーロッパで活版印刷が誕生した後に起きた大きな変化は、「本が大量に出回って、多くのひとが情報や知識にアクセスできるようになった」ということだと思います。そして、インターネットは情報や知識へのアクセスの障壁を物理的にも金銭的にも大きく引き下げてくれました。しかし、それにも関わらず、世の中に広がるさまざまな格差はあまり縮まっていません。

その差を縮められるような社会であったらいいし、私自身はそのための取り組みのひとつとして「スマホひとつでトップアスリートへ」というチャレンジを考えています。スポーツ選手はコーチがいないと強くなれない、と言われますが、優れたコーチングをオンライン上で受けられたらいいな、と、構想を練っているところです。

安渕:世界中のアスリートの卵に対して、これまではお金かけて超一流のコーチをつけて育成してきたような仕組みをスマホ上で行なうということですか?

為末さん:そうです。例えば世界で戦える優れたアスリートを育成しようとすると、現在アメリカでは高校1年生から3年間で日本なら3,000万円を家庭で負担することになります。しかし、それだけお金をかけて最終的に“収益”を生み出せるのは、野球、ゴルフ、テニス、アメフトくらいしかないと言われています。しかも、とてもプロへの道は狭い。

こうした現状を変えるために、毎月10ドルくらいの通信費さえ払えればインターネットを使って世界のどこからでもスポーツの「動き」の情報を体系立てて学び、トップアスリートを目指せる、というふうにしたいと考えています。

安渕:今もコーチは動画を撮影してチェックしたりアドバイスをしたりして、後進育成をしていると思いますが、それとは違うものなのですか?

為末さん:コーチングにひとも介在しない方がいいと思っているんです。実際に走った姿を観察すると、ある程度、走り方の分類は可能です。それがわかれば、「いまのあなたはこの状態だから、こうすればこの段階までいけますよ」と、成長のプロセスをデータやテクノロジーを用いて示しながら導くことができると思っています。

安渕:そうすると長い将来に楽しみが見えてきますね。

為末さん:競技を引退して、自分が何者か分からず、でも喋るのがちょっと上手いということでいろいろなところに出させていただきました。しかしそれによって散漫になっていた部分もあったように思います。それが、このコロナ禍で変わり、いまお話ししたようなことを考える機会になりました。

人間の解放、人間がアクティブに楽しく遊べる、上手くなりたいひとには金銭などのバリアが取り除かれてどこからでもチャンスが得られるようになる、これらの軸が私にとって大事なことです。

大人にとっての自己肯定力とは?

安渕:アスリートの話が出ましたが、アスリートの考え方や、アスリートにとっては当たり前の思考・行動と、社会やビジネスのあり方とをどう繋げていくか?という議論も必要だと考えています。

例えば、アスリートにとって「勝ちから学ぶ、負けから学ぶ」ということは重要ですが、そうした振り返りの能力は誰にでもあるわけではないし、ビジネスマンにとっても重要です。優れた選手は、振り返る習慣があるから、負けを忘れないし勝ちに奢らない、とも聞いています。

為末さん:アスリートは、負けに平気であるひとが多いかもしれないですね。特に人前で負けることに抵抗がない人間が比較的多いのでしょう。

安渕:それは、一度の負けにとらわれず次に向かうという精神力の強さ、自己肯定力の話につながりますね。子どもの教育の世界では「自己肯定力」についてよく語られますが、「大人になってからの自己肯定力はどう身に付けるのか?身に付ける手助けは出来るのか?」というのは、いつも自問自答しています。

為末さん:子どものころは何の根拠がなくても「僕は僕のままでいいんだ」という肯定の仕方だと思います。条件付けではない肯定の仕方、というわけです。しかし、大人になるとそうはいかないので、必死になって自分を肯定できる「何か」を獲得しにいくのでしょう。

私は、自分の性質を肯定的に捉えるモノの見方が「自己肯定力」なのだと考えています。要するに、同じ性質を弱点と見る見方もあれば長所とする見方もあるけれど、自分の性質をフラットな状態で見て、認めて受け入れる作業が自己肯定力につながる、ということです。

安渕:よく為末さんは「視点をずらして」とおっしゃいますよね。しかし、私たちはいつの間にか、「強い・弱い」というふうに分ける罠にハマってしまいがちです。しかし、そうではなく「いま、これを自分は持っているのだから大事にしよう」と考えることが自己肯定力につながる、ということなのでしょうか?

為末さん:そうです。以前、中国のコーチが「馬に生まれたのに木に登ろうとするな」と言っていたのですが、まさにそういうことで、横で木に登っている別の動物の姿を見て「何で僕は木に登れないんだろう?」と悔しがったり、羨ましがったりするのではなく、「あ、馬に生まれたのだから、そう生きたらいいじゃないか!」と受け入れること。それが大人の自己肯定力なのだと考えています。


対談を終えて

為末さんはもともと世界的なアスリートで、オリンピックや世界陸上で活躍された人ですが、いわゆる「体育会」的な雰囲気がほとんどありません。とにかく諦めない、とか、死ぬほど頑張れ、といった根性論とはかなり距離を置いている気がします。これは選手時代もコーチに付かず、ご自分で考え抜いて、自分のやり方を作り上げてきた人の特性なのかもしれませんし、自分で選んだことでなければ夢中になれないという信念からかもしれません。

今回の対談でも、為末さんの広くて深い過去から未来へのいろんな思考を伺うことができ、とても楽しい刺激的な時間を過ごさせてもらいました。「ワークとライフが混ざり合っていく」、「身体を動かすことを日常に取り入れる」、「心と身体の両方がいい状態に保てるのがコンディショニング」などのコメントを聞いていて、WHO憲章の健康の定義が浮かんできました。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」

アスリートがこの意味での「健康」を目指す人たちであり、引退後も多くの人が「健康」になることを手伝えると考えると、トップアスリートの人たちが社会で果たす役割がぐっと広がってきたように思えて、とても明るい気持ちになりました。私も色々なNPO/NGO/学校などを支援して手伝っていますが、思いは同じ。「どこからでもチャンスが得られるような社会」を、為末さんとも一緒に作って行きたいと思いました。


為末大(写真左)
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2020年10月現在)。現在は人間理解のためのプラットフォーム為末大学(Tamesue Academy)の学長、アジアのアスリートを育成・支援する一般社団法人アスリートソサエティの代表理事を務める。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。おもな著作に『Winning Alone』『走る哲学』『諦める力』など。

安渕聖司(写真右)
アクサ生命保険株式会社 代表取締役社長兼CEO。1979年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、三菱商事株式会社に入社。東京、仙台、ロンドン勤務を経て、90年ハーバード大経営大学院修了。99年リップルウッドの日本法人立ち上げに参画。リップルウッド・ジャパン株式会社エグゼクティヴ・ディレクター、UBS証券会社マネージングディレクター、GEコマーシャル・ファイナンス・アジア上級副社長を経て、09年GE キャピタル・ジャパン社長 兼CEO、17年ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社代表取締役社長を歴任、19年より現職に就き現在に至る。兵庫県神戸市出身。

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