人生100年時代の「持ち家」は有形無形の資産をもたらす拠点になる

#ライフスタイル #お金 #人生100年 #老後 #家庭・育児

人生100年時代という変化の時を迎える私たちは、住まいやそれを取り巻く環境に対しても、考えを変えていく必要がありそうです。たとえば、これまで以上に長く過ごす場としてふさわしい姿とはどんなものか、住環境に融合してきたテクノロジーにどう向き合うか、そして、地域コミュニティとの関わり方についても再度目を向けていく余地があるでしょう。

ここでは人生100年時代に住まう場所として最適な「家」のこと、特に、これからの持ち家について考えを巡らせてみたいと思います。

住み慣れた家をリフォームする背景

もしあなたが家を購入したら、いつまでも快適な暮らしができる空間であり続けるよう、手入れをして心を配ることでしょう。どこかのタイミングで思い切ってリフォームをする、と決断することもあるかもしれません。

その場合、多くの費用だけでなく、日々の暮らしにも大きな変化が及ぶことが想像できます。そのため、なかなか決断できない状態が続くかもしれません。では、実際にリフォームを行なうのはどんな時なのでしょうか?

工学院大学建築学部非常勤講師で、リフォームや空き家リノベーション、まちづくりも行なっている保清人氏は、次のように解説してくれました。

1. 購入時:もっと自分たちが安らぎ憩える場所に

建売住宅や分譲住宅を購入した方のなかには、間取り、内装や外構を替えたいと考える方が少なくありません。また中古住宅を手頃な値段で購入して、リフォームして自分好みに仕立て直す、という方も多いようです。

昨今、都心部の集合住宅では、外国人が購入するケースも多く見られますが、彼らがそこで暮らす場合、ライフスタイルの違いから大幅な内装リフォームを行うことも少なくないと聞きます。

2. ライフ・ワークスタイルの変化:家族の変化をきっかけに

居住する家族の人数の増減と、成長、ワークスタイルの変化もリフォームの引き金になります。今日では共働き世帯が増えているため、パートナーの仕事環境を優先するケースも見られます。
この場合、こどもの保育園や幼稚園の送り迎え、周辺の住環境を鑑み、都心部から地方都市まで移動する、いわゆる住み替えを行なうケースもあります。

3. 経年劣化、災害をきっかけに

人生100年時代は家の建替が2回必要な場合も!?持ち家派が準備すべきお金の話」で、一戸建ての場合、およそ5年スパンでのメンテナンスが必要と紹介しましたが、このスパンで起こる経年劣化がリフォームのきっかけになることは多々あります。

一般的に、住宅を購入する動機には、住宅性能と立地、そして、住環境が挙げられますが、人は購入後も住宅性能を上げるべく改善に余念がありません。
そのため、経年劣化で本来の性能が落ちてきたからリフォームをしよう、と考えるのでしょう。
他方、日本の場合は台風、地震などによって経年劣化を待たずリフォームをする必要性が生じることもあります。

一戸建てで生涯を過ごすのに必要なお金はトータルおよそ1億円超にも!?どう準備する?

一戸建ての場合、タイミングに応じて必要な手入れやメンテナンスが発生するほか、場合によっては改築や建替、リフォームが必要になってくることがある、と前述で紹介しました。

では、そのための費用はというと…?
仮に初期の建設費が3,000万円とすると、建物のライフサイクルコスト(住み始めてから建て替える、または更地にするまでに必要となる費用)は、トータルではおよそ3〜4倍の9,000万円〜1億2,000万円が目安になるとされています。実際に必要になるかどうかはさておき、かなり高額なので、できる限りの準備をしておくことが転ばぬ先の杖となります。

今回お話しをうかがった保氏は、次のようにアドバイスしてくれました。
「クロスの張替えのような規模が小さいメンテナンスはそこまで費用がかからないので、毎月のやりくりの中で吸収できると思います。また、こまめにフローリングや壁の掃除や手入れを行なったり、電化製品などは丁寧に使うようにしておけば、この部分で何度も手痛い出費を被ることは避けやすいと言えます。

修繕費として備える必要があるのは、むしろ増改築や減築、建替などの大規模な修繕、または災害時に対応するためのものです。たとえば、分譲マンションの管理組合では、大規模修繕を見越して毎月積み立てを行なっていますが、一戸建て住宅をお持ちの人も、これにならって積み立てをしておくと、いざという時に困らないかと思います。

また、建てた時と高齢になってからとでは、部屋数や設備に対するニーズが変わってくる場合がほとんどです。子ども2人とご夫婦で暮らしていた時と、子どもが独立してからとでは、必要な部屋数が異なるというのは好例です。
いつまでも一番多く人数がいた時の部屋数でいいのか?2階建ての家を建てたけれど今のライフスタイルなら2階部分をなくしてしまった方が暮らしやすいのではないか、といったことは、人生100年時代を生きる今日だからこそ直面するテーマだと思います」。

家の規模が大きくなれば、それだけ手入れをする必要が増えるもの。高齢になった時に、現役世代と同じように手入れができるのか?経済的負担だけでなく、身体的な負担も含めて考える必要がありそうです。

テクノロジーと融合した家がもたらすメリットとは?

ここまで、一般的な建売住宅を想定して話を進めてきましたが、最近はHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を導入したり、IoT家電を活用したりと、テクノロジーと融合した家もずいぶん普及してきました。
そうしたスマートな住宅は私たちにどんな価値をもたらしてくれるのでしょうか?これについても先出の保氏に聞いてみました。

「使った電気の量(消費電力)を見える化し、家中の機器の一括コントロールやエネルギー使用を最適化するHEMSや、外出先から遠隔操作して『うっかり切り忘れたエアコンのスイッチをオフにする』などができるIoT家電は、自分がどれほど省エネしているか把握でき、最適化するよう意識を向けやすくなるので、家計はもちろんエネルギー資源の節約にも貢献することでしょう。

また、断熱性能のよい住宅、外壁を守る遮熱の工夫、通風、採光が取れる間取りや外構など、よりよい住まいにアップグレードして不動産価値を維持・向上させようというモチベーションを上げることにも繋がるかもしれません。

少なくとも、エネルギーの見える化によって省エネがなされれば、設備機器の過度な稼働が抑えられ、結果的に機器の耐用年数を向上させることにもなり得るでしょう。

建物は生き物とよくいわれ、人が住まない家は朽ち、人が手塩にかければ長持ちします。これから住宅と長く付き合っていくなら、従来通りに家を手入れするだけでなく、HEMSやIoTを活用しながら、スマートに暮らしていけるようにしたいものですね」。

人生100年時代を過ごすなら建物だけでなく周辺にも目を向けよう

家は不動産という資産としてだけでなく、心の拠り所であり、人生の舞台でもあります。そんな場所だからこそ、いつまでもその価値を下げずにいたいですね。最後に保氏に、人生100年時代を過ごす家について、語ってもらいました。

家そのものが価値を生み出す場所になる!?

保さん:これまで「建物は建ててから徐々に価値が下がり始め、最後には土地代の価値だけが残るもの」と言われることもしばしばでしたが、この言葉はもう時代遅れになっている、と言えるのかもしれません。

たとえば、とある有名な建築家が設計した建物はその意匠性などの付加価値によって高値で売買されることもありますし、リノベーションをすることで価値を上げたケースも少なくありません。

一方で、昨今では、家そのものだけでなく、住環境(緑や子育て、治安等)や地盤の安定性なども購入時の主要な選定基準になっています。そのため、条件が揃えば、たとえ都心でなくとも物件の価格が上がることもあります。
加えて、住まい方にも多様性が見られるようになってきました。たとえば、ウィークデーは都心で週末は地方で、という二拠点居住だけでなく、多拠点居住、海を越えての居住もあります。

こうした暮らし方は、これまで接することがなかった人と繋がる機会を生み、自分にはない発想や視点に気付かせてくれる機会にもなることでしょう。そうして人生の幅が広がることは、人生100年時代を充実して過ごす礎にもなるはずです。

長く住まうなら、地域との関わり方にも目を向けてみて

保さん:人生100年時代となれば、自分たち自身だけでなく、その子ども、両親、近隣の人々も年を経るごとに変わっていくでしょう。
そんな中、いつまでも心地よい生活を送るには、まず住むことへのリスクヘッジを行なっておきたいところですね。

最も大きなリスクとしてひとつ示すなら、日本では自然災害は無視できません。これに対して、いわゆる減災や防災の備えをし、安心安全な住まい方をすることが、住むことへのリスクヘッジだと言えます。
そこに住まう人同士が助け合って安心安全を維持する繋がりのひとつとして挙げられるのは、マンションなら理事会であり一戸建てなら町内会、費用で言えば、共益費や維持管理費、町会費といったところでしょう。

ただ、近年は町内会に入らない、という人が増えているようです。もちろん、それもひとつの選択だとは思いますが、リスクをヘッジするという意識で町内会や地域に存在するコミュニティに参加し、お互いに存在を認知し、集まる機会を増やしていくことは、共助を生む一歩になると私は考えます。

また、たとえば、花と緑が植えられ、いたずらされないベンチがたくさんある街かどうか、あるいは、避難場所になる公園やオープンスペースなどの都市設備があるかないかで、地域の治安や安心安全の質は断然変わります。
それを維持する費用(地域の花代や清掃代)はある種の“保険”と言えるかもしれませんし、それを地域の人たちとともに負担していくことで、私たちの住環境は魅力を増し、それが地域の価値を上げ、住宅の価値もそれに伴っていくのではないかと考えます。

居心地のいい地域と住まいは、皆の憧れの的です。
住まい方が多様になる時代を前に、地域に目を向け、よいコミュニティを作りに参加してみるのはいかがでしょうか。

家という場から、人生100年時代の有形・無形資産について考えてみませんか?

私たちは「家を持つ」ことを、不動産という資産を持つことと捉えがちです。
しかし、今回お話を聞いた保氏がアドバイスしてくれたように、「家に住まう」ことを地域に根ざすと考え、その地域に貢献する活動に取り組むことで巡り巡って自分が持つ不動産の価値を高めることもできるとの発想を加えると、「資産形成の対象」と見る視点も生まれるのではないでしょうか。

いみじくも、このサイトで紹介したロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授は、「人生100年を生きるために必要なことは、いわゆる『無形資産』にたくさん投資することだと考えています。ここで言う無形資産とは、お金に換算できないけれど、人生のあらゆる場面でとても大きな役割を果たしてくれるものです。自分の拠りどころになる家族の存在や素晴らしい友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的な健康はそれに当たるでしょう。そうしたものは人生100年を生きる礎になり得ます」とし、同時にそれが将来にわたって大きな金銭的恩恵をもたらすと示唆しました。

家を持つことを通じて有形・無形の資産を形成できるのだとしたら…人生100年時代を生きる私たちにとって、これほど喜ばしいことはないですね!

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