あなたが100歳になるまでに日本で起こること

#お金 #健康 #人生100年 #老後 #介護

「人生100年時代」という言葉が聞かれるようになりました。発端は、ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン、アンドリュー・スコット氏の共著『The 100-Year Life』(『ライフ・シフト』)です。日本語版序文では「2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107歳以上生きることが予測される」と書かれています。医学の進歩、健康意識の高まりで、我々の寿命はますます延びると考えられます。例えば現在30歳なら、100歳になる2088年までの「これからの日本で起きること」をイメージしておく必要があるでしょう。

37歳(2025年):日本の人口の3割が高齢者に。その20%(700万人)が認知症のおそれ

※写真はイメージです。

「2025年問題」をご存知でしょうか。1947~49年の「第一次ベビーブーム」に生まれた、いわゆる「団塊の世代」の全員が、2025年に75歳以上の後期高齢者になります。それによって介護や社会保障費の急増が懸念されている社会課題です。

2025年、65歳以上の高齢者は全人口の約30%。認知症の患者数は700万人前後と推計されており、これは高齢者の約20%に相当します。

厚生労働省は、「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」を公表し、普及・啓発を進めています。認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指すとし、具体的な提案が多く盛り込まれています。

高齢化が進めば、認知症の人もさらに増えることが予測されます。政府のプランに沿って、社会そのものが認知症患者を受け入れ、共生するものに変わっていくでしょう。

52歳(2040年):医療費・介護費が94.7兆円。2018年から1.9倍に

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高齢者人口がピークを迎える2040年頃を見据えた、「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」という、内閣府経済財政諮問会議による資料があります。これによれば医療・介護費用は、2018年度の約50兆円から93~95兆円と、約1.9倍に増加することが予測されています。

内閣官房・内閣府・財務省・厚生労働省 「2040年を見据えた社会保障の将来見通し(概要版)」より

日本の社会保障制度は、高度経済成長期の1960~1970年代の社会をモデルにしています。好景気を背景に、福利厚生を備えた企業に正規・終身雇用された男性労働者と専業主婦、その子どもという核家族を基本としながら、国民皆保険・皆年金というシステムで成り立っています。この基本的な家族の在り方が続くものとして、これらの保険・年金システムは設計されています。

一方、日本は、高齢化が急速に進んだ国です。先進諸国間で高齢化率を比べたとき、1980年代まで日本は下のほうでした。ところが90年代にはほぼ中位、そして2005年には最も高い水準となりました。

高齢化率が7%の「高齢化社会」から14%の「高齢社会」になるまでに何年かかったかを「倍加(ばいか)年数」といいます。フランス115年、スウェーデン85年、アメリカ72年というように、先進国はおおむねゆるやかです。それに対して日本は、1970年~94年のたった24年で高齢社会を迎えてしまいました。

高齢化の急速な進行で社会構成が変化したのにもかかわらず、社会保障制度の改革が間に合わないまま、日本はすでに超高齢化社会に入っています。

もっとも、倍加年数は中国23年(1999~2025年)、シンガポール20年(1999~2020年)、韓国18年(1999~2017年)となっており、アジア地域では日本以上の速度で高齢化が進むようです。日本の社会課題は、これらの国の課題でもあります。

65歳(2053年~):日本の人口1億人割れ、100歳(2088年)にはいまの約半分に

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現在は、東京都など人口が増えている都道府県もあります。しかし2030~2035年の間に、ついに47都道府県のすべてが人口減少に入り、日本の総人口は、 2053年に1 億人を下回ります。

人口減少はどんなものか想像しづらいもので、こう考えてみましょう。今の日本の人口から東北・北陸・四国・九州分の人口を引くと、約9,500万人になります。この数字は、2055年頃の予測人口とだいたい同じです。

今の日本から、東北・北陸・四国・九州分の人口にあたる人々がいなくなってしまった状態。それが私たちが高齢者になったときに直面する、人口減少のイメージなのです。

さらに、今30歳の人が100歳になる2088年の日本の総人口は約6,814万人と、現在のざっと半分に。さらに2115年には、5,055万人にまで減っていくと予測されています。

一方で、世界の人口はどうでしょう?世界は人口増が進み、2050年には97憶7,200万人、2100年には111億8,400万人と予測されています。エリア別の第1位はアジアで47憶8,000万人、次いでアフリカの44億6,800万人です。

100歳まで生きたそのとき、日本の世界での存在感は、今とは全く異なるものになっているでしょう。

国立社会保障・人口問題研究所「平成29年 日本の将来推計人口」より

これまでの人生がうまくいっていた人ほど、親世代をお手本とした「人生80年時代」に最適化させた生き方をしてきたのではないでしょうか。でもその間にも寿命は延び、私たちには、リタイア後にも「余生」ではすまない、長い第二の人生がありそうです。

30代は「人生100年時代」というフロンティアの開拓者ともいえる世代です。かつての経済大国日本は、やがて成熟したアジアの小国に落ち着いていくでしょう。親世代までの成功体験の多くは、もはや役立ってくれません。

暗い未来予測ばかり見ていては思考停止に陥ってしまいますし、逆に明るい未来ばかりを探しても、現状肯定に留まってしまいます。目の前の事実を事実として捉え、自分なりに可視化していくことが必要になってきそうです。

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