親世代が「自分も学びたい金融経済のトピック」とは?~大人はただ学ぶよりも、信頼できる「聞けるひと」探しの方が重要~
2023年09月15日 | お金のこと -Wealth-
#お金#今できること#保険#人生100年#ライフスタイル#インタビュー#家庭・育児#健康
2022年4月から高校生が必須科目として金融について学ぶ、いわゆる「金融経済教育」が始まりました。これについては当初から、「良い取り組みだ!」と好意的な反響が多く、親御さんの中からは、「私も受けたかった」との意見も見られました。
では、親世代の皆さんが身につけたいと考えている金融経済知識の内容とはどういうものか、アクサ生命が実施した、「金融経済教育とライフマネジメント®に関する調査2023」の調査結果をもとに紐解き、その学び方についてのアドバイスをご紹介します。
親世 代はどんな金融経済知識を身につけたいと考えているか?
まず、金融経済教育を受けている子ども達の親世代が、【自身が金融経済教育で学びたいと思うこと】はどのようなことか、見ていきましょう。
前出の調査結果によると、「資産形成・ 資産管理(37.3%)」、「株式・債券の利用・選択(30.5%)」、「生活設計・ライフプランニング(28.9%)」の順で「学びたい」という意欲が高くなることがわかりました。

高校生の子どもがいる親世代と言えば、40代~50代が中心であり、まさに社会の中でも中心的な役割を担う現役世代に合致します。教育資金はもちろん、マイホームやマイカーのほか、ご自身の老後資金の準備も始めるタイミングである一方、手取り収入が伸び悩んでいるなど厳しい状況にあるともされています。
そうした意味で、上述のような金融経済知識を身に付けたい、というニーズは非常に高いのだと推察されます。では、具体的にどのようにその知識を身につければいいか?アクサ生命のFA(フィナンシャルプラン アドバイザー)木村冬悟のアドバイスをお伝えします。
親世代は、ライフプランで人生の目 的を決めれば必要な金融経済の知識も自然と決まる
――高校生の子どもを持つ親世代の中から、「自分も金融経済教育を受けたい」との声が高まっています。実際にお客さまから個別にレクチャーしてほしい、といったご相談を受けることはありますか?
木村:確かにそうしたお声は聞かれますし、たとえば「株式や債券の一般的な仕組み」についてご説明することはあります。
人生100年時代と言われる今日、私を含め、40代~50代、60代という現役世代にとって、現在から将来にわたってのお金のことを考えるのは非常に重要なこと。まだこれから約50年近く生きることになるので、「わからないから後回しにしよう」とはいかないテーマです。
ただ、調査結果で明らかになったような金融経済知識を学べばいいかと言われると、そういうわけでもないと考えます。そもそも論になりますが、「学びたい理由」を考えてみると、おそらく、人生100年時代と言われる今日に、「将来のお金の不安」や「より充実した人生を過ごしたい」という気持ちがあり、そのためにお金の大切さや備えの重要性を感じたから「知識を身に付けたい」と考えておられるのだと推察します。
そうした時に、「資産形成・資産管理とは?」「株式・債券とは?」といったことをイチから学ぶのは、素晴らしいことではありますが、もっと大切なことを考えた方が意義深いはずです。


