「自分史」は、100年時代の道しるべ

#ライフスタイル #人生100年 #老後 #家庭・育児 #仕事 #今できること

人生100年時代では、私たちの寿命が延びることに伴い、仕事に携わる期間も長くなることが指摘されています。ということは、人生半ばで新たな仕事に踏み出したり、セカンドキャリアに挑戦したりと、より多様なライフデザインが生まれる可能性もあるということです。

そのような状況を受け、長い人生を力強く歩むための指針として「自分史」が注目を集めています。自分史というと、半生をまとめる、生きてきた歩みを記すなど、「過去」を題材とした集大成のようなイメージを抱きがちです。しかし最近では、これから続く人生をどう生きるべきかを考えるツールとして、活用するケースも増えているようです。

そこで、自分史活用推進協議会の副理事長を務める菖蒲享(あやめ・とおる)氏の話をもとに、人生100年時代において、“これから”の歩みをより良くするための自分史の活用に迫ります。

人生100年時代に「自分史」を作る意義

多くの人は、自分史を「過去の人生を振り返ること」、あるいは“終活”の一種だと考えているのではないでしょうか。しかし、自分史はこれからの人生をより楽しむため、あるいは未来の生き方を決めるためのものであると菖蒲氏は話します。

「私たちの日常はたえず何かの選択でできており、自分の半生とは『自分がしてきた選択の積み重ね』とも言えます。つまり、これからの人生で新たに何かを選択する際、何を正しいと思い、何を選ぶかは、それまでの積み上げられた経験から判断がなされるということ。だからこそ、自分史の執筆を通して、これまでの選択とその蓄積を見つめ直すことが、未来に向けてのより良い選択や判断の基準、指針になると言えます」

日常の何気ない選択、例えば今すぐ起きるか、もう少し寝ておくかといった行為も、「実はそれまでの何気ない人生経験が影響している」と菖蒲氏は語ります。つまり、朝の起床ひとつとっても、培われてきた自己の習慣、環境が反映されているのです。それならば、過去を振り返ることで、これまでの体験や経験が今の自分に与えている影響を理解し、思考パターンや行動パターンを把握することが大事になってきます。

「人生100年時代となれば、長い人生を展望する中で『これからどう生きるか』『このまま同じ仕事を続けていいのか』など、大きな迷いに直面する機会も増えるもの。その中で、自分の人生選択における根拠を明確にするために、自分史は非常に重要な意味を持つのです」

実際、近年は40代や50代の方が、自身のセカンドキャリアや転職、あるいは起業を考える際に、その答えを導き出す一助として自分史にチャレンジすることが増えているようです。

まずは「自分史」づくりの目的を明確に

では、自分史をつくる上で、どのような作業が必要なのでしょうか。それにはまず「自分史をつくる意味、目的を明確にすること」が重要です。

例えば、過去の意味づけをすることで未来の生きがいを見つけたいという人は、「とにかく自分自身の克明な体験や経歴を年表にして記録することがポイント」とのこと。以前、セカンドキャリアとして編集業界を選んだある男性は、自分史をつくる中で、実は小学校時代に作文コンクールで入賞したことを思い出したそうです。過去を振り返り、記録していくと、自身の今の状況とつながる伏線があることに気づくケースが多く見られるそうです。

一方、自分史を自己ブランディングの一環や、ときにはビジネスツールにする人もいるそう。多いのは、起業など大きなキャリア転換を図る人のようです。

「自分のことを周囲によく知ってもらうために、自分史を使って自身のストーリーを語るのは有効な手段です。なぜなら、ストーリーは印象に残りやすいですから。自分を客観的に見つめ直しながら、これから新たなチャレンジをする上で、人に伝えるべき強みや魅力などを把握していくのです」

自分史を残すこと

まずは年表から。具体的な自分史の作り方

では、具体的にどう自分史を製作するのでしょうか。まずは、自身の年表を作ります。経歴や職歴、自分の中で印象に残ったことを記します。強く記憶に残っていることは、自分自身の形成に強く関わっているからです。

年表だけでなく、思い出の本や歌、座右の銘や究極の欲望なども自由に記します。これらは「自分自身が無意識に拠りどころにしているもの」であり、その明確化が過去を振り返る手がかりになります。

その後、各年代において、思い出せる記憶を文章にしていきます。文章の巧拙や量、「この事実を書く必要があるか」といった判断は必要ありません。自由に思い出したことを綴っていきます。

一例として、菖蒲氏が書いた自分史の一節を紹介します。仕事を振り返る手始めに、幼少期から青年期の原体験を記しています。

“私は作家になりたかったのです。入り口は小学三年生のときに、書いた詩が学校の先生に褒められたことと思っていますが、添削を受けた作品だったので、私は私の作品と思っていません。徹頭徹尾自分で考えた作品を高校時代から書き始めました。書かずにいられなかったというのが実のところでしょうか。私の実生活に基づいたものばかりで〜”

その後、新聞販売担当員の時代について記述していきます。当時の営業周りについての反省などが見られます。

“話を新聞販売担当員の仕事に戻しますと、もっと意識を持ってしっかり地域の歴史や人々の暮らしに目を配っていれば、もう少し違った、仕事上の行政の仕方(自分たちの仕事を「行政」と呼んでいました)というものがあったように思うのです。確かに途中からは成果が上がらないなら現地に行くな、などと言われ〜”

このように、歴史をひとつずつ思い出しながら、文章を書きます。また、両親や妻、あるいは好きな歌など、自分の拠りどころについてもその思い出を記述します。

アクサ太郎氏の自分史

自分史をつくる中でポイントになる作業とは?

なお、過去を記す際に、コツもあるようです。それは、自分に起こった出来事だけでなく、当時の社会的事件やトピック、時代史なども並行して書くこと。

その理由について「時代史を手掛かりに過去を振り返ることで、連想するように当時の自分自身の感情や状況を思い出せることがあるから」と言います。それは時代と自分とのつながりを見直すことであり、「時代に関与する」と捉えます。歴史的な事件や流行が、自分の人生のどの地点とリンクするのかを振り返ることで、自分史がより鮮明に詳細に描けるようになるのです。

例えば自分自身の当時の行動も、時代背景によって意味合いが異なるものです。バブルの頃なら当たり前だったことが今は通用しないなど、時代の変化との相関で自分の行動、選択の本質的な意味合いが見えてきます

そして、自分史をつくる際にもう1つポイントとなるのが「未来へのつながり」です。過去をまとめた上で、最後のページに今後の目標を記す欄を設けると、作業の始まりから終わりまで、未来を見据えた上で過去を振り返ることになるので、より未来に活かせるようです。<自分><家族><会社>などの項目を設けて、最後にそれぞれの目標を書くのが良いでしょう。

過去を捉え直して、生き生きとした人生100年を

中には、自分の苦労した過去を思い出すのは気が重くて…という人もいるでしょう。菖蒲氏も「無理にやる必要はない」と前置きした上で、「それでも、むしろ自分の苦労や挫折を思い出すことが自分史の意義です」と言います。

例えば、かつて受験を失敗したある男性は、改めてそれを思い出す中で、当時はつらかったことが、今考えると自分の人生を好転させ、仲の良い友人と出会うきっかけになったと実感したようです。また、当時は大きな失敗と捉えていた出来事でも、それを乗り越えたからこそ現在があるのだと自覚することで、「自尊心やこれからの人生を切り開く自信が芽生える」と強調します。

「過去に対して否定的、悲観的な解釈のまま人生を過ごすのではなく、自分史をきっかけに過去を解釈し直すことで、ポジティブに前へ進むきっかけとなるのではないでしょうか」

だからこそ、自分史が未来に与えるメリットは大きいのかもしれません。実際、国内のある電機メーカーでは、数万人という全社員の社員研修に自分史を取り入れているそうです。つまりその会社では、年代を問わず成長を促す手段として自分史を位置づけているのです。

これまで以上に長い人生を力強く歩むことが求められる時代には、自分史という形で過去を棚卸しすることが大切な意味を持ちます。「長い人生、長いキャリアをより戦略的に、後悔なく選択して生きたいと願う人にとって、自分史は非常に有効なツールです」

人生100年時代における自分史。今回ご紹介したように、年表のような簡単なものを作るだけでも多くの発見や振り返りができます。これから生き生きとした人生を送るために、まずは気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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